ユーチューブで簡単に稼ぎたい!

花梨「やっぱりブログのタイトルを変更しておいてよかったです」

旅人「¥¥¥¥¥¥¥」

花梨「もはや言語までもがお金一色になってしまいました」

旅人「$$$$$$$」

花梨「日経平均は円高の傾向ですから、円を買っておいたほうがいいんじゃないですか?」

旅人「株式投資するほどの余裕がありゃこんな町なんぞ早々に出て行ってるからな」

花梨「そういえば旅人さんは花梨に50万円の借金がありましたよね?」

旅人「お前が勝手に請求してるだけだろ?」

花梨「お姉ちゃんを好き放題にしておいて、それは許しませんよっ!」

旅人「誤解されるようない言い回しをするなっ!」

花梨「ひとつ屋根の下で生活してるのですから少しは禁欲してくださいっ!」

旅人「いったいどんな幻想を抱いてるんだ?」

花梨「毎朝、花梨に飲むヨーグルトを飲ませてっ!いったいどんな想像をしてるんですかっ!?」

旅人「うまそうに飲んでるだろ…」

花梨「変態ですっ!」

旅人「なぜそうなるっ!?」

花梨「そんな歪んだ欲望を押し付けられていることに対しての正当な慰謝料というものです」

旅人「人はそれを冤罪と呼ぶ…が、居候の身分としては生活費くらいは納めないとな」

花梨「納めてくださるんですか?」

旅人「だからユーチューブで簡単に稼ごうと」

花梨「花梨がアルバイトを紹介してあげたじゃないですか?」

旅人「……」

花梨「権助さんに怒られたくらいで逃げ腰になっちゃったんですか?」

旅人「腕を千切られかけたことをちょっとと呼ぶのならな」

花梨「ちょっとじゃれ合っただけじゃないですか?悪気なんてなかったはずですよ?」

旅人「あいつはお前の前じゃ猫被ってるからな」

花梨「猫を被られない関係性って素敵だと思いますけど」

 

旅人「腕を千切られてもいいのならな」

花梨「天邪鬼さんですね…それじゃどうやって慰謝料を払うおつもりなんです?」

旅人「嫌な言い方をするなっ、生活費な!」

花梨「どちらでも構いませんが、旅人さんってまともに働いたことありましたっけ?」

旅人「牛乳配達とか…」

花梨「朝早いのによく勤まったものです」

旅人「飲む専門だったからな」

花梨「……きっと、あまり深入りしない方がいいお話なんでしょうね?」

旅人「そうしてもらえるとありがたい」

花梨「そこでユーチューブですか?」

旅人「好きなことで生きていくって素晴らしいじゃないか」

花梨「実際のところユーチューバーの方って日本にどれくらい居るんでしょうね?」

旅人「あれ?…批判しないんだ?」

花梨「批判されるようなこと仰りましたか?」

旅人「え?いや…あれ?」

花梨「なにかを始めようとする人を頭ごなしに批判するようなことなんてできません。そうやって一歩を踏み出そうとする人の勇気がどんなものか、花梨にはわかっていますから」

旅人「そ、そうか…」

花梨「でも一度決めたことを途中で投げ出すような人はクズだと思ってますけど」

旅人「さらりと重い毒を吐くな、ずっしりと堪えんだよ…」

花梨「もしもユーチューブで稼ぐことが出来なかったら旅人さんはクズ確定ですからね♪」

旅人「え…」

花梨「それで?ユーチューバーの方ってどのくらい居るんです?それだけで食べて行くとなると最低でも200万円は欲しいところですよね?」

旅人「……(あれ?逃げ道が…)」

花梨「必要な動画編集ソフトって無料なんでしょうか?あっ、動画撮影する為にはビデオカメラが必要ですよね?お金は花梨が貸して差し上げますから早速買いに行かなくちゃいけません。旅人さん、明日の予定は空いてますか?」

旅人「(にっ、逃げられないっ!?)」

花梨「ねぇ旅人さん♪明日は一緒にお店に行きましょう!」

旅人「……」

花梨「旅人さん?どうかしましたか?」

旅人「…権助が」

花梨「はい?」

旅人「あ…あいつから今夜も仕事頼まれてたの忘れてた」

花梨「なら、ちゃんとお仕事に行かなくちゃですね」

旅人「え?」

花梨「はい、これお弁当です!はい、これはお茶です!」

旅人「え?あ?ああ…」

花梨「花梨に嫌われると思って焦りましたか?」

旅人「!?」

花梨「いってらっしゃい♪」