ひぐらしのなく頃に~鬼隠し編についての評価?いえいえ、ただの座談会そのに

花梨「花梨もごみ捨て場で雑誌の記事を見つけるまでは、正直期待していなかったんですよ」

旅人「急に始めたな」

花梨「でも、あの記事を見つけてからというもの…この穏やかな日常の裏にどす黒い真実が隠れているかと思うと、その人間の黒さを知りたくてどんどん深みにはまってしまいました」

旅人「抽象的な表現だが、あんまり詳しく説明しちまうとネタバレ認定されちまうからな」

花梨「いえ、いっそのこと全部話してしまってもいいかもしれません」

旅人「なんで?」

花梨「どうせこのブログなんて誰も見てくれてないんですもの…」

旅人「あんまり気にしなくていいと思うぞ?」

花梨「旅人さんは気にならないんですか?」

旅人「気にならなくはないが、こんなもんただの日記感覚だからな。それで誰かが楽しんでくれりゃいいが、押し付けるもんでもねぇからな」

花梨「それはそうですけど…でもちょっとは寂しいじゃないですかぁ」

旅人「そんなに瞳を潤まされてもどうすることもできねぇよ」

花梨「そうですね。旅人さんに過度な期待をしても無駄ですから…」

旅人「拗ねんなよ。少なくとも俺が楽しくねぇってんなら続ける意味なんてねぇんだろうけど…いまんとこ俺は楽しんでんだからいいんじぁね?」

花梨「では旅人さんのためだけに続けるんですか?」

旅人「そうしてくれると大変ありがたい」

花梨「はぁ…仕方ないですね。旅人さんは我儘さんですからね」

旅人「ときに、ひぐらしはなんでこんなにヒットしたんだろうな?」

花梨「親しみやすい世界観というのが大きいと思いますね。ほら、神社とかお寺って神聖なだけじゃなく、どことなく怖い雰囲気もあるじゃないですか?」

旅人「それと同時に文化的な側面もあるな。現代社会において日本ってものを感じさせてくれる数少ないスポットであるだけでなく、日本人としての原点的なものを喚起させる何かがある」

花梨「なんでそんな気持ちになるのかわからないところも魅力的ですよね」

旅人「それをこのひぐらしは上手く作品として纏めてるよな」

花梨「各所にみられるオタク的なノリもちょうどいい箸休めになってますしね」

旅人「それについては賛否両論あると思うな。俺としてはもっと恐怖に走ってもよかったと思うが」

花梨「怖いだけだと、重くなりすぎてしまいます。キャラ設定もみなさん重いものを背負っているのですから気休めは必要というものです」

旅人「そこなんだよな。作者の竜騎士07さんは現役の公務員時代にひぐらしを執筆したらしいが、その知識と経験がキャラに反映されているところが素晴らしい。沙都子なんて、もろに役所の事情が織り込まれてるからな」

花梨「現実的だからこそ読者を惹きつけるんでしょうね」

旅人「実際身近であることだろうからな」

花梨「そういう身近な雰囲気を仮想体験させるところが上手いんですよ」

旅人「絶対にありえないことなんだけど、ありえても不思議じゃないって微妙な感覚にさせるところがな。例えば夜の神社に行くと、現実なんだけど現実じゃない感覚がしちまうけど、そこなんだよな。現実を離れすぎない感覚のフィクション。これこそが多くの人が求めてるもんなんだよ」

花梨「半沢直樹とかもそうですよね」

旅人「仮想現実ってのが大切なんだよな。仮想なんだけど、あくまでも現実であるって前提が信じられなきゃ広い層を取り込めない」

花梨「すべてがそうではないでしょうけど、確かに身近に感じられる作品は人を選びませんからね」

旅人「そこいくと田舎とか神社とかに魅力を感じる人には是非プレイしてもらいたい作品だよな」

花梨「旅人さんも、こんな作品を書かなきゃですね」

旅人「実は現在執筆中だ」

花梨「熟読させてもらってもいいですか?」

旅人「また明日な」

花梨「え?」

旅人「仕事の時間だぞ」

花梨「はぁ、もうそんな時間なんですね…」