北区内田康夫ミステリー文学賞についての座談会

花梨「旅人さんが落選した文学賞じゃないですか?」

旅人「お前、文学賞なんかに興味あったのか」

花梨「旅人さんが夜な夜な机に向かってなにかしていらっしゃったので少し興味を持ったくらいです」

旅人「まさか俺が小説を書いていたのを知られていたとは」

花梨「いえ、小説とまでは。てっきり日記かなにかだとは思ってましたが…旅人さんにとっては命を懸けた執筆だったわけですね」

旅人「命を懸けても報われないことって、やっぱりあるもんなんだよな」

花梨「そんなことで気落ちしないでくださいよ。報われなくても、努力することは決して無駄じゃないはずです。この苦労がいつかどこかで旅人さんを救ってくれるんです。そこは信じましょうよ」

旅人「いつか来るかもしれない奇跡を信じるよりは、目先の栄光が欲しいんだよ」

花梨「またネガティヴ旅人さんですか、しっかりしてください。また殴られたいんですか?」

旅人「あの名シーンを再現するつもりがないんなら、もう殴らないでくれ。殴られ損以外のなにものでもないからな」

花梨「でも、旅人さんは以前、この賞の一次選考に残ったんじゃないんですか?」

旅人「どこでその話を聞いた?」

花梨「旅人さんの机の上にJ-novelという文学誌がありましたので、覗いてみましたらペンネームで旅人というのがありましたから…違うんですか?」

旅人「違わないな」

花梨「すごいことじゃないですか」

旅人「一次選考に残ったくらいで喜んでいてもしかたないからな。せめて最終選考にの残らなきゃデビューのチャンスなんてねぇよ」

花梨「でも、今回は一次選考落ちだったわけですよね?」

旅人「傷を抉って楽しみたいのかよ?売れない作家を応援するのがこのブログの趣旨じゃなかったのかよ?」

花梨「もはや旅人さんを花梨が応援するだけのブログと化しつつありますれど…なんとかがんばりましょう」

旅人「がんばって応援されても嬉しくともなんともねぇんだけどな」

花梨「また…それでも旅人さんは一次選考は通過なされたわけでしょ。ならその経験を少し語ってみてくださいよ。少しは誰かの為になるかもしれませんよ」

旅人「俺の屍を越えて行け的なものだな」

花梨「屍じゃなくても、旅人さんは越えられまくられてますけどね」

旅人「よーし!まずこの文学賞はかなり良心的な賞だからな。特に初心者にはおすすめだ。なぜなら色々と手厚い対応をしてくれるので作家としてのやる気が上がるのが良い」

花梨「聞こえなかったふりをしていますね」

旅人「応募を受け付けた封書が北区から届くってのも魅力だ。それだと一次選考通過の通知は12月下旬までに通知とあるが、通過している人には11月中には届いているぞ」

花梨「誰ですか?なにキャラなんですか?」

旅人「あと一次選考通過者はJ-novelという雑誌に作品タイトルと作者名が載るだけでなく、もれなくその雑誌が北区から届くという太っ腹体験もできるぞ!」

花梨「二次選考通過者と最終選考に残った人はどうなるんですか?」

旅人「……」

花梨「なんだかすみません。せっかく過去の栄光に浸っていたところなのに」

旅人「これ、本当に誰かのためになってんのかな?」

花梨「さぁ、少なくとも花梨は楽しめましたけど」

旅人「なんだかお前を喜ばせるために俺が犠牲になってるだけのような気がするけどな」

花梨「被害妄想ですよ♪」

旅人「本当はバカにしてんだろ?」

花梨「あっ、もうひぐらしの鳴く頃になんですね…」

旅人「意味はわからんが、なんとなく意味深な台詞のような気がするな」

花梨「これでもちゃんと応援してるんですよ、旅人さんの事を」

旅人「…マジかよ」

花梨「ちょっとだけですけどね」