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小説投稿サイト「カクヨム」についての座談会

花梨「あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします」

旅人「殊勝な挨拶に水を差すようだが、さっさと議題にはいろうぜ?」

花梨「なんですか?なにをそんなに急いでらっしゃるんですか?」

旅人「いや、初っ端からぐだぐだやっちまうと読まれる前に移動されちまうからな」

花梨「確かに3秒で関心を掴まないと誰にも読まれずに終了ですものね」

旅人「カクヨムが運営を開始してもうすぐ一年だが、実際のところどう思ってる?」

花梨「驚いたのが第一回小説コンテストの大賞受賞作品以外の作品も書籍化されること

ですね。大賞作品のみと思ってましたけど、その他にも数作品、合計すると結構な数が出版されるようですから書き手としては嬉しい限りだと思いますけど…」

旅人「なんだか連発し過ぎな気もするな。質りょりも量というか、カクヨムに投稿者を集める為の宣伝効果なんかな?」

花梨「たぶんそうでしょうけど、でもそれだと書籍化した作品の売り上げが振るわなかったら次回から大幅に規模縮小なんてことにもなりそうですけど」

旅人「そんなことしたら投稿者のモチベーションだだ下がりだぞ」

花梨「運営はいったいどうしたいんでしょうか?数打ちゃ当たる作戦でどんどん出版すれば満足なんでしょうか?」

旅人「投稿者とすりゃ出版してもらえばそれで満足だってのもあると思うけどな」

花梨「それで本当にいいんでしょうか?出版して満足なら自費出版でもいいじゃないですか?編集は選んだ以上は責任持ってその作家が食べて行けるように育てるべきなんじゃないでしょうか?」

旅人「なんかその辺りの情熱とか事情が昨今の出版不況に関係してるような気もするな」

花梨「花梨もカクヨムを見ていて、膨大な量の投稿の割には突出した作品が…って思いますからね」

旅人「平均値は上がってるんだろうけど、突出値も下がってるような気がするな。実際、俺が買う本も昭和とか平成前半の作品が殆どだからな」

花梨「本当に天才だって感じる作家さんって圧倒的に昭和世代ですよね。少年ジャンプ黄金期の作家さんって化け物染みてるくらいにぶっとんでますからね」

旅人「そんなぶっとんでる作家がどうして出てこないんだろうな。この前ジャンプ読んだけど、もう完全にオワコンだったしな。こりゃ売れなくて当然だわって悲しくなったわ」

花梨「なにが原因なんでしょうか?経済の停滞とか雇用の問題とか、それとも時代なんでしょうか?」

旅人「経済とか就職氷河期とか…なんか文化的な勢いって景気と連動してるみたいで不思議だよな。ジャンプ黄金期の頃は日本はイケイケだったし」

花梨「つまり、いまは時代が悪いと?」

旅人「時代ってか、なんか色んなことに突っ込み切れてない気がすんだよな。もっとやり切れなきゃいけないに、後戻りができないラインを越えられないというか。そこいっちゃえよって思うんだけど、それができない。どうしても保険に縋って、立ち止まってしまう。そんな感じ」

花梨「それはカクヨムにも言えますよね。何かが足りない、一歩抜き出たものがないそんな作品がとても多く感じられます」

旅人「なんか軽いんだよな。作品も投稿者の気持ちも、それが編集にも伝わるから全体の質が下がってる。結果、業界全体がこの辺でいいかってことになって結果売れない」

花梨「それは是正できる問題なんでしょうか?」

旅人「天才の出現を待つってのが安易な解決策だけどな」

花梨「他力本願で幸せになれるものなら誰も不幸になんてなってやしませんからね」

旅人「運営が有料版カクヨムを作ってみてもいいかもしれないな。投稿者には月額参加料を課して安易な投稿を抑制する。そうすりゃ気合の入った連中のみの投稿になるし、有料化で得た収益で編集の人手お増やして投稿者への助言をしたり、アドバイスしたり、そんなサービスを展開して作家をデビューまで支える仕組みを構築したりしてさ」

花梨「有望な投稿者には参加料以上のメリットがあるわけですね。そうでない人は徐々に減るでしょうし、そこは競争だから仕方ありませんね」

旅人「読者も良質な作品以外は読みたくないからいいと思うけどな。現状はあまりにも作品数が多過ぎて、良作に巡り合うことができない。ランキング上位に位置する古参の作家たちがずっと上位を占めるだけの現状だし、それだと変化がないしチャンスも減る。運営が本気なら有料化でも付いてくる投稿者は必ず居るだろうから一気にやってみてほしいよな」

花梨「では、カクヨム有料化を望むという結論でよろしいですね?」

旅人「今回の座談会はこれでお開きにするけど、またそのうちに次をやります」

花梨「では、また逢う日まで」